バタフライ効果

バタフライ効果

こんにちは、積算部の白ねこです。

なぜ突然と思うかもしれません。この間、昔(12年前)のドラマを見ていたら、「たった一羽の蝶の羽ばたきが…」というセリフを聞いてふと思いついたのです。

バタフライ効果とは、「非常に小さな出来事が、最終的に予想もしていなかったような大きな出来事につながる」ことを意味する言葉です。「バタフライ・エフェクト」と呼ぶこともあります。

日本のことわざでは、「風が吹けば桶屋が儲かる」と類似しているかもしれません。

このバタフライ効果という名称は、気象学者エドワード・ローレンツ氏が1972年に行った講演「ブラジルの一羽の蝶の羽ばたきが、テキサスで竜巻を引き起こすか?」という問いかけに由来します。

 

ブラジルで一羽の蝶が羽ばたく。

→小鹿がその様子に興味を持ち、何度も飛び跳ねる。

→ライオンがその様子に気づき、小鹿を狙い近づいていく。

→ライオンに気づいた鹿の群れが逃げ惑う。

→それが大きな風を起こす。

→海に向かった風が上昇気流をつくる。

→竜巻が発生する。

という流れになります。

 

この講演の主旨は、「蝶の羽ばたきは、将来そこから離れた場所で竜巻を引き起こすかもしれない。天候を決定づける要素は複雑に絡み合っているため、どれだけ計測精度を上げても天候を正しく予測するのは難しい。」というものです。

これは、コンピュータを用いて長期の気象予報を計算していた際にシステムダウンにみまわれ、やむなく再計算を行ったところ、再計算の際に含まれていた小さな入力誤差(これを分かりやすく、一羽の蝶になぞられている)が、全く異なる将来予報につながったというローレンツ自身の経験をもとにしています。

このバタフライ効果の考え方は、将来起こる事を正確に予測することは不可能であることを示している一方、より能動的に個人の人生やビジネスにおいて活かすことも出来ます。

例えば、目の前で何らかの事象が観察された際、その事象を引き起こすキッカケとなった重要な要因を見つけ出し、意図的にその要因(蝶)を変化させることが出来れば、より望ましい未来を実現する可能性を高められます。

また、バタフライ効果の考え方から、自分自身が何気なく身の回りで起こす小さなアクションがより大きな動きにつながり、結果として大きな変化を社会にもたらす可能性を読み取ることも出来ます。

つまり、良いバタフライ効果と悪いバタフライ効果があるのです。

コロナウイルス感染拡大の現在、良いバタフライ効果を起こすためにも、一人一人の自覚ある行動が大切であると思います。